
道元の冒険 |
井上ひさし×蜷川幸雄が贈る衝撃作!「夢と現(うつつ)」「ことば」と「音楽」に満ちあふれたスリリングな劇世界!
日本曹洞宗の開祖・道元と怪しげな新興宗教の教祖。七百年余りの時空を越えて、夢の世界でもつれあう二人の男の記憶と思想。“冒険”の果てに描き出される、信仰と社会の狂気とは―?
1972年に第17回岸田國士戯曲賞および芸術選奨新人賞を受賞した、井上ひさし初期の傑作『道元の冒険』。あまりに奔放な物語展開と膨大な台詞量ゆえか上演の機会は数えるほどだったこの問題作に、蜷川幸雄が挑んだ話題作がWOWOWに登場する。
ブラックユーモア溢れる言葉遊びや、多彩な劇中歌など、井上戯曲の陽性の魅力が怒涛のごとく感じられる濃厚な劇世界。
出演は、ストイックさと大人のユーモアを併せ持つ個性派、阿部寛を筆頭に、今回初舞台となる栗山千明、ほか北村有起哉、横山めぐみ、木場勝己ら華と実力を兼ね備えた豪華キャストが集結。10名余の俳優がスピーディーな役替えにより全役を演じ分ける独特のスタイルで、人間社会の表と裏が克明に照らし出される!
<ストーリー>
時は寛元元年(1243年)。日本曹洞宗の開祖・道元によって開かれた宝林寺では、開山7周年の記念に弟子の禅僧たちによる余興『道元禅師半生記』が上演されようとしていた。このところ道元は、ひどく頻繁に夢うつつの世界に迷い込んでしまう、夢の中で彼は彼でなく、いつの時代か、婦女暴行の容疑で拘留中のひとりの“男”になっていた。
一方、現実の世界でも道元は、既存の仏教に否定的で新仏教を立ち上げたことにより幕府や朝廷、比叡山の僧兵たちから睨まれ、その圧力に動揺を隠せない。誠の教えを求め、悟りを開いて世情を超越したはずの道元だが、過去と現在、不可解な夢を彷徨いながら、いつしかその心を迷いの渦に絡めとられていく―。
作:井上ひさし
演出:蜷川幸雄
音楽:伊藤ヨタロウ
出演:阿部寛、栗山千明、北村有起哉、横山めぐみ、高橋洋、大石継太、片岡サチ、池谷のぶえ、神保共子、木場勝己